新生血管が発生する過程
ブルッフ膜下の老廃物ドルーゼン
網膜細胞が機能していることにより生じる、新陳代謝の老廃物は、通常は網膜と脈絡膜の間にある網膜色素上皮内というところで消化され除去されます。
しかし、加齢によりこの網膜色素上皮の働きが衰えだすと、老廃物を除去しきれなくなり、ブルッフ膜(網膜色素上皮の下にあり、脈絡膜との境目にある膜)に溜まってきます。
この老廃物がドルーゼンと呼ばれる黄白色の病巣で、形状は小胞状、顆粒状、管状、線状など様々です。ドルーゼンは、 眼底検査において白い塊として映されます。
新生血管のブルッフ膜突破すると黄斑機能が低下
除去されるべき老廃物が滞ると、それを排除しようとして慢性の弱い炎症反応が現れ、さらにその炎症を鎮めようと、ケミカルメディエーターと呼ばれる一種の化学物質が発生します。
ケミカルメディエーターは炎症の治癒を促すために、血管の発生を促す因子を放出して、その結果、脈絡膜から新生血管が生えてくるのです。
新生血管が、ブルッフ膜の下にいるうちはそれほど活動しませんが、いったんブルッフ膜を突き破って網膜色素上皮の下、または網膜色素上皮の上まで侵入してくると、急に増殖し始めて血液や血液成分の滲出(しんしゅつ)が激しくなるので、黄斑の機能が著しく低下します。

「新生血管」というと、一般の方はなんとなく良いイメージを思い浮かべてしまいがちですが、「新生血管」は、加齢黄斑変性症のみならず、いろいろなガン細胞自らが増殖するため、栄養を吸収する補給路として新たに形成されるように、非常に厄介なものなのです。
全国の加齢黄斑変性症治療眼科病院一覧
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